IEのサポート終了で何が変わるのか。影響やリスクについて

2022/03/08

Windows OSに長らく標準搭載されてきたInternet Explorer(通称IE)ですが、2022年6月15日(日本時間6月16日)でサポートが終了となります。
IEを提供しているMicrosoft社からもすでに非推奨とされているIEですが、日本国内でも使っているユーザが少なからず存在します。

今までIEを使ってきた方は他ブラウザへの移行はお済みでしょうか。
本記事では、IEのサポートが終了したらどうなるのか、サポート終了による影響をお伝えします。

 

アップデートでブラウザとしてのIEが起動できなくなる

サポート日を迎えた瞬間にIEが使えなくなるわけではありません。
2022年6月以降に行われる更新プログラム(Windows Update)が適用されると、IEが無効化され替わりにMicrosoft Edgeが起動するように変更されます。

もしどうしてもIEで閲覧したいサイトがある場合は、Edgeに搭載されている「IEモード」を利用しましょう。
ただし、このIEモードも2029年でサポート終了することがMicrosoft社より発表されています。
ずっと使い続けられるわけではないので注意しましょう。

なぜIEのサポートが終了するのか

そもそもなぜIEのサポートを終了することになったのでしょうか。
Microsoft社は後継ブラウザのEdgeが「IEモードを備えていること」や「高い互換性やセキュリティ」をサポート終了の理由に挙げていますが、実際のところIEの欠陥が多くなってきてアップデート対応が追いつかなくなってしまったのだと考えられます。

IEは他ブラウザに比べ昔に開発されたブラウザです。
その後一気にインターネットが普及し、次から次へと出てくるセキュリティ対策や新しいweb技術の対応が難しくなっていったと思われます。
その結果、他のブラウザに比べてバグが多かったり、IE独自の仕様によりIEだけ見え方が違う・プログラムが動かなかったりと、多くの問題を抱えるようになりました。

サポートが終了するということは、今後のアップデートが行われないということです。
ウイルス感染や不正アクセス等による情報漏えいなど、様々なリスクがより一層高まるため、早めに他のブラウザへ移行しましょう。

IEが使えなくなることによる影響

IEが使えなくなると、どのような影響があるのでしょうか。
かつては世界トップのシェアだったIEですが、現在は激減し2022年2月時点で0.47%となっています。
そして、ホームページやアプリケーション等を制作している会社も、IE対応は範囲外にしているところは多いでしょう。

Source: StatCounter Global Stats - Browser Market Share

しかし、日本の行政やメガバンクなどの上場企業といった、国を担っている機関・企業がいまだにIEありきのシステムを導入しているというのもまた事実です。
もしこのまま切り替えられずサポート終了日を迎えた場合、システムが正常に動作しなくなってしまったり、その時必要な取引や申請ができなくなったりといった問題が起こりかねません。

IEが世間から敬遠されるようになったものの、2021年にサポート終了が発表されてから2022年6月までの約1年という期間で、果たして全ての機関・企業がアップデートできるのかが懸念されています。

多くのwindowsユーザーが利用しているブラウザ3種を紹介

IEはWindowsに標準搭載されていたブラウザだったので、他のブラウザを知らない方もいらっしゃると思います。
下記はWindowsユーザーの多くが利用しているブラウザ3種になります。
操作に大きな変わりはないので、自身の好みに合わせて選びましょう。

Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)

windows10から標準搭載されているwebブラウザで、一番切り替えがしやすいといえるでしょう。
IEのサポートが終了した後は基本的にこちらのブラウザが替わりに立ち上がるようになっています。
2020年1月に新バージョンになり、次に紹介するGoogle Chromeと同じ「Chromium」ベースのエンジンを採用したブラウザになりました。そのため、使い勝手がGooglge Chromeと似ています。

Microsoft Edgeのサイトはこちら

Google Chrome(グーグル クローム)

Googleが提供するwebブラウザで、現在のシェア率トップがこのブラウザになります。
googleカレンダーやgメール、googleドライブ等といったGoogleが提供するサービスとの連携がとれるのが大きな特徴です。
このブラウザが標準搭載されているのはAndroidスマホの一部端末のみですが、その便利さから多くの人が利用しています。

Google Chromeのサイトはこちら

Mozilla Firefox(モジラ ファイヤーフォックス)

Mozillaが提供しているwebブラウザで、名前の通り火とキツネを合わせたロゴが特徴です。
アドオンと呼ばれる拡張機能が非常に豊富で、ブラウザの閲覧を快適にすることはもちろん、トラッキングのブロック機能といったものまで、かゆいところに手が届くブラウザです。
web開発者向けの「Firefox Developer」や、新機能を先行して試せる「Firefox Beta」「Firefox Nightly」なんかもあります。

Mozilla Firefoxのサイトはこちら

サポート終了の前に、はやめに他のブラウザへ移行しましょう

しばらくはEdgeのIEモードでも対応できますが、IEモードのサポート期間も2029年までと限られています。
しかし正常に閲覧・利用できないホームページやサービスが増えたり、不具合が発生したりといったデメリットが増えていくため、はやめに別のブラウザへ移行することをおすすめします。

ニイグミでは、Edgeや他の各ブラウザ、そしてスマートフォンに対応したホームページ制作を行っています。
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